5.本作品の表具は、大層洒脱な丸表装一文字廻しです。上質な渋金襴裂が良くお似合いです(掲出画像参照)。すなわち; ① 天地と両柱は、伽羅色(きゃらいろ)地に、八弁の小菊二輪咲きの連続紋が金襴様に渋く浮き上がり煌めいております。 ② 一文字は渋紙色(しぶかみいろ)の密織地に点状の金糸を織り込んだ中に、渋金平糸で鳳凰中心に唐草紋を織り込んだ吉祥紋の金襴裂です。鳳凰などの周りが縁線状に見える織り方はあまり見たことが無い珍しいものなので、製作方法に興味が尽きません。 ④ 軸先は、先端切り落としの内側をやや凹ませた珍しい作りで、渋金襴丸表装一文字廻しの竜馬像に良くお似合いです。
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【真作】公文菊僊「坂本龍馬像」画賛 肉筆 絹本 着色 掛軸◆精密描写 萩博物館品と同図同賛 渋金襴丸表装一文字廻 比較等詳細画像有◆y439
【本作品について】
1.今回の特別出品は、坂本竜馬の肖像画の専門画家で良く知られる公文菊僊の竜馬像の中でも、珍しいことに日露戦争勝利の謂れの有名な(公文自作の)七絶詩賛を付した竜馬肖像画です。筆者調べでは、萩博物館に同詩の賛を付した竜馬像がございます(掲出画像参照)。
2.賛の七言絶句の詩の謂れは、萩博物館HPの解説では、公文菊僊の竜馬像の「賛も公文が揮毫したもので、明治37年(1904)2月、日露開戦前、昭憲皇太后(明治天皇の皇后)の夢枕に龍馬が立ち、日本の勝利を告げたという逸話にちなむ。」とございます。
本品(123.5x49.3cm)を萩博物館品(125.6X49.7cm)と並べて見れば、図柄も賛文も同じで、寸法もほぼ同じです。印影は(上下二印内)下の号印「菊僊」朱文方印の印影も同じでした(掲出比較画像参照)。博物館品も本品同様に絹本・着色で、「昭和11年/1936年作」と記録されていますので、本品もその頃の作と思われます。但し博物館品の方は保存状態が悪かったのか、紙焼けが進んで赤ずんでおります(掲出比較画像参照)。従って本品の方が製作当初の色を綺麗に保っていることが幸いです。
3.なお本品と萩博物館品と同じ七絶詩賛を付した作品が、11年前にも日向で発見され同市文化資料館の特別展「幕末・維新の乙訓をゆく」で展示された記録がありました。「龍馬の肖像画、向日で発見 『幕末』展で展示 (京都新聞)」で検索すると2010年11月27日付のニュースで表示されます。 それによれば、公文は高知出身。坂本龍馬をはじめ、武市半平太や中岡慎太郎ら同郷の維新の志士を多く描いた。中でも龍馬の絵は、昭和初期に高知に銅像が建てられたのを機に龍馬ブームが起き、肖像画を求める人が多かったことで描き始めたとのこと。公文が、残されし立姿の竜馬写真を参考にされたのでしょう。世に竜馬写真は6種しか現存しておらず、立姿のガラス原板は高知県立歴史民俗資料館が所有しています。そのほか、鶏卵紙に焼いたものは2枚以上確認されています(1枚は伊藤家所蔵、もう1枚は行方不明)。鶏卵紙の写真は、親しい人に渡していたので、まだ他にも龍馬の写真が存在しているかもしれません。
4.本品落款は墨書「菊僊」の左に姓印「公文之印」白文方印と、号印「菊僊」朱文方印が捺されています。よって右2,3の検証も踏まえ真作保証致します。
5.本作品の表具は、大層洒脱な丸表装一文字廻しです。上質な渋金襴裂が良くお似合いです(掲出画像参照)。すなわち;
① 天地と両柱は、伽羅色(きゃらいろ)地に、八弁の小菊二輪咲きの連続紋が金襴様に渋く浮き上がり煌めいております。
② 一文字は渋紙色(しぶかみいろ)の密織地に点状の金糸を織り込んだ中に、渋金平糸で鳳凰中心に唐草紋を織り込んだ吉祥紋の金襴裂です。鳳凰などの周りが縁線状に見える織り方はあまり見たことが無い珍しいものなので、製作方法に興味が尽きません。
④ 軸先は、先端切り落としの内側をやや凹ませた珍しい作りで、渋金襴丸表装一文字廻しの竜馬像に良くお似合いです。
6.コンディションは、表装後大事に保管されていた様子も窺えますが、シミ小撓みオレのほか表具上部右上に傷みがございます。それ以外は優良な状態ですので、このままでもたいそう展覧映え致します。
【略歴】
公文菊僊(1873-1945)
明治6年高知市街鉄砲町生まれ。本名は時衛。高知県尋常中学校では楠永直枝の指導を受けた。明治25年の卒業後に上京して久保田米僊について四条派を学び、人物画を得意とした。土陽美術会にも参加し、歴史人物画などを描いた。社会教育の立場から坂本龍馬や中岡慎太郎、武市瑞山(半平太)ら維新の志士らの肖像画を多く描くようになった。特に龍馬の肖像画は、昭和3年の桂浜の龍馬像建立からはじまった龍馬人気の高まりの中で、肖像画を求める多くの人に応じて膨大な数を描いている。伯爵・田中光顕の推挙で大正天皇にも坂本龍馬像を献上している。昭和20年、疎開先の千葉県において72歳没。
ぜひ掲載画像にて本作の魅力をご堪能下さいませ
(「本品付属資料」と記載のある画像が掲載されている場合は落札者様に該当画像のコピーをおつけ致します)
【内容】
肉筆 絹本 着色 掛軸
全体:192 x 62.8 ㎝ / 本紙:123.5 x 49.3 cm
【状態】
シミ 折れ 表具上部にイタミ
※くれぐれも画像にて詳細をご確認頂き
ご納得された上でご入札頂きますよう宜しくお願い申し上げます
【発送について】
ゆうパックの【送料着払便】にて送付いたします
※元払発送による過剰な送料請求を避けるため、送料は着払でお願いしています 。
※落札価格が1点で50万円(税抜)を超える場合、御礼の気持も含めまして送料を≪日本全国完全無料≫とさせて頂きます (160サイズ以下での発送に限る)。
【絵画の出品に関するルール】
【真作】
本物であると断定できる作品
【模写】
・わずかでも真作ではないと疑いのある作品
・作者不明の作品
・所定の鑑定機関の無い作品
・当方で判断出来ない場合も含まれます
→上記および「真作」と明記していないものは全て模写といたします
商品タイトルや商品説明に【真作】と明記のある作品につきまして
公定鑑定人、あるいは公定鑑定機関で、真作でないという判断がなされた場合は
下記に基づき落札代金を返済の上、返品に応じます
(但し、画廊等・美術商・第三者・自称目利きの方などの非正規鑑定は保証対象外と致します)
商品タイトルや商品説明に真作とあるものについて
鑑定を行う場合は、商品落札日から5日間の間に鑑定する旨をご連絡ください
5日間の間にご連絡の無い場合は保証対象外となりますので特にご注意ください
ご連絡頂いた商品については
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最長60日間までとさせて頂きます
その場合、所定鑑定人など責任ある専門鑑定機関の鑑定書か鑑定領収書をご提出下さい
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落札者様ご自身のご負担になりますのでご了承下さい
尚、ご返品頂いた作品の状態を確認致しました後に、落札代金をご返金させて頂きます
鑑定を希望される方は、ご自身でのお手続きをお願い致します。鑑定代行は致しません
オークションの性質上、誤入札の取り消し・キャンセル・返品は一切お受け致しかねます
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・状態説明に関しましては常々分かりやすい記載に努めていますが、
時代を経た骨董品・美術品という性格上、
言葉では説明しきれない時代の擦れや古格等も当然ございます
そういった骨董・美術品への理解・造詣をお持ちの方のご入札をお願いします。
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