出品のアランフェスギターは、1998年以降のものと思われますが、アランフェスの歴史は古く、日本人の体型に 合った日本人のためのギター製作を目指して、40年くらい前に、故河野賢氏監修のもと高峰ギターでアランフェス ギターが製作されました。（アランフェス高峰ギター） しかし時代が経つにつれ、アランフェス高峰ギターは、 生産されなくなり、1997年頃から「音の優れた量産ギター」を目指し名古屋の老舗「松岡ギター」とSIE社による共同開発が行われ、究極のギター、マティアス・ダマンをアランフェスギターのモデルとしました。 アランフェス松岡シリーズは、ここから、スタートし、 松岡Mシリーズとは完全別工程で製作されました。 （アランフェス松岡ギター） 2003年頃より720のリニューアル製作がスタートし、 河野ギター製作所の桜井正毅氏と、高峰ギターの協力で、長期間を要して材料を成熟させ、高峰ギター作家の手で 精緻に製作し、出来上がったギターは、全て桜井氏が 厳しく検品、微調整を行い、採算度外しの最上クラス 720シリーズは完成に至ります。 現在、706、710クラスは、中国製造ですが、河野、桜井ギターと高峰製作所の製法によって製作されており、今日に至っております。 出品の710の製造場所は不明ですが、とても良いギターで、コダイラのエコールギター1000シダーを思わせ、 音色やタッチについては、愛好家の皆さまに、満足していただけると思います。 しかし、シダー単板の表面にいくつかキズがあり、 サウンドホールの小キズと下に演奏で着いた薄い汚れがあり、ブリッジの左手にシダーの自然色による、丸い影が見えます。偶然にできた不思議な模様で、見ていると、まるで新月を思わせることから、銘を『新月』としました。 外観が気にならないギター愛好家の皆さま、外観を気に入ってくださる愛好家の方におかれましては、長い歴史をもった、アランフェスギター710『新月』をどうぞよろしくお願い致します。 全長：99センチ 弦長：65センチ 弦高：約3.8ミリ　12フレット1弦 　　　約4.5ミリ　　　　　　6弦 ナット幅：約5.2センチ ボディ厚：約9.8センチ スイス製 amiet セミハードケース付き ストラップ、鍵付き 発送は、セミハードケースにプチプチを巻いて、安全にお届けします。