まるで日本刺繍のようにふっくらと織り成された《唐織の最高級品》 上品な彩りを纏った、美しく艶めく帯地を眺めているだけで気持ちが華やいできます。 それもそのはず、こちらの作品を手掛けたのは長きに渡り伝統的な織りの技術を守り抜いている西陣織の名門織匠。 ご結納やご結婚式、各種式典にはもちろんのこと、お茶会やパーティー、お宮参りや七五三のお付き添いにも最適です。 『能装束』とは、室町時代初頭に生まれた能楽を庇護した公家や武家・僧侶等、上流貴族の人々からの拝領品をもとにつくられた能衣装を指します。 それらは贅を尽くした当時の一級品であり、その中から更に優れたものが選ばれ発展していったようです。 その能装束の中でも代表的なものが、こちらの帯の基となった唐織。 唐織はもともと、中国（唐）から渡来した織物が融合して生まれ、装飾性の高い美術織物を源流とした絹織物の総称でしたが、唐織の「唐」は中国由来という意味ではなく、優れたものの美称として用いられていたそうです。 着物の世界では、豪華な袋帯や丸帯で見受けられる唐織。 綾織地の上に金・銀糸をはじめとした色鮮やかな色糸を巧みに操り、草花や紋様などの柄を刺繍のように織り出す浮織の技法を用いて織られた最高級の織物となります。 その最高級の唐織の中でも、こちらの帯は格別。 “しっとり”と織り成された帯地に、草木染によって上品に表された有職文様。その上、これ程までに“ふっくら”と立体感のある唐織には滅多に出会えません。 黒留袖や色留袖・訪問着などのフォーマルなお着物から、附下や色無地・江戸小紋に至るまで。 格式の高いお席に相応しい古典文様が美しく映え、柔らかな帯地によって生み出される美しい曲線は、他の帯とは一線を画し、出来上がったお写真をご覧頂く際に、一際素晴らしい帯ということを改めてご認識頂けることでしょう。 日本刺繍のように、ふっくらと織り成された《特選の唐織》 大切なお席に寄り添う宝物として、どうぞ末永くご愛用下さいますようお願い致します。 　　　　　　　　　　～鎌倉ふわり～ 【寸法】 長さ　４２８ｃｍ　　　幅　３１ｃｍ 【素材・状態】 正絹 一度ご着用された程度の、大変きれいなお品です。