ライカLマウントのNikkor-S.C 50mm F1.4です。 日本光学製（現ニコン）製のLeicaLマウントです。 半世紀以上前のレンズですが、絞り、フォーカスとも良好です。 フィルターリング枠に当たりがありますが、少しきついものの画像の通りフィルター装着出来ており、フィルター装着するとあまりダメージ分かりません。 このレンズは、1mまでは距離計連動ですが、一度そこでヘリコイドが止まった後、力を入れるとクリック感と共にさらにヘリコイドが回って45cmくらいまで接写が可能です。 この機構は、最新のAPO-SUMMICRON f2/35mm ASPH.に搭載されているようなものです。フィルム時代は、目測でしか使えないものでしたが、α7系などのミラーレス機でもはがEVFや背面液晶のLVでフォーカスを合わせることができます。 また光学系はカールツァイスのSonnarを模倣したもので、絞り開放では柔らかく、自然で大きく美しいボケ味をもち、絞れば画面全体におけるコントラスト・解像力が向上します。 付属品 ・フィルター ・リアキャップ 【作例一枚目花の写真】 開放1.4 少し露出を上げてますが、開放の柔らかい質感、ボケが印象的です。フォーカス部分を拡大すると、フレアと滲みの中にピント面の繊細さを感じます。 【作例2枚目犬の写真】 少し絞った2.8 少しアンダーで撮ったものですが、開放と雰囲気が異なりしっかりした印象。フォーカス部分を拡大しても文句ない描写です。ボケもキレイだと思います。 昨今、Leicaのオールドレンズの値上がりがひどいのですが、APO-SUMMICRON f2/35mm ASPH.と似た、近接撮影機構を備える本レンズの評価ももっと見直されるのではと思います。 今後、ニコンがLeicaレンズを製造することはないと思いますので、この機会にぜひどうぞ。なお、5005から始まるNIKKOR-S・C 5cm F1.4を所有していますが、当レンズも遜色ない写りです。 カラー···シルバー マウント···ライカLマウント系 フルサイズ対応···フルサイズ対応可 開放F値···～1.5未満 焦点距離···18mm～70mm未満