白狐の上、宝剣を掲げる烏天狗…特異な像容です。飯縄権現（飯綱権現）もしくは秋葉権現像（それぞれの外見に差異がありません）。飯縄権現（いづなごんげん・いいづなごんげん）は、信濃国上水内郡飯縄山（飯綱山）の山岳信仰が発祥とされる神仏習合神。戦勝の神として知られ、足利義満、武田信玄、上杉謙信らに信仰されました（上杉謙信の兜の前立が飯縄権現像であるのは著名です）。 作行きが良くかなり力量の仏師によるもので、いわゆる都作（みやこさく）。台座裏に「名古屋本町」「京佛師新八」の墨書があり、あるいは名古屋の寺社に伝わった像の可能性もあります。 総高49cm、台座幅21.8×19cm。作品の性質上、経年による自然なカケ、腕や片羽や尾などの欠損、古色やスレ、剥落、補修痕などはありますが、よくオリジナルの姿を留めております。 ●ご使用のモニタ環境等により実際の色調と異なることがあります。 ●ご落札後、2日以内にご連絡をお願い致します。 ●発送はヤマト運輸着払いのみの対応になります。